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入社1ヶ月目、先輩に「保険は早めに入っておいた方がいいよ」と言われました。
何もわからないまま、FP(ファイナンシャルプランナー)の紹介で生命保険・医療保険・がん保険の3本に加入。月の保険料は合計9,000円。
「若いうちに入ると保険料が安い」「万一のときのために必要」という言葉を信じて、5年間ほぼ何も考えずに払い続けました。
5年間で払った保険料の合計:540,000円。
28歳のとき、マネーフォワードMEで家計を見直していて「保険料合計9,000円/月」という数字を見て、初めて立ち止まりました。
- 「なんとなく」加入した保険3本の内訳と問題点
- 20代独身が本当に必要な保険と不要な保険の違い
- 5年間で払い続けた54万円がどれだけ「無駄」だったか
- 見直しで月8,000円浮かせるまでの手順
私が入っていた保険3本の内訳
加入当時のラインナップです。
| 保険の種類 | 月額保険料 | 主な保障内容 |
|---|---|---|
| 定期生命保険 | 3,000円 | 死亡時・高度障害時に保険金(2,000万円) |
| 医療保険 | 3,500円 | 入院・手術の給付 |
| がん保険 | 2,500円 | がん診断・治療費 |
| 合計 | 9,000円 |
FPの担当者には「3本セットでバランスが取れている」と言われました。確かに内容自体は悪くないのかもしれません。
問題は、私が「独身・扶養家族なし・28歳」だったことです。
なぜ無駄だったのか
定期生命保険(月3,000円):完全に不要だった
定期生命保険は「死亡したときに遺族を守るための保険」です。
私は独身で、親への仕送りもしていません。私が死んでも経済的に困る「遺族」がいないのです。
「万一のとき」に保険金を受け取る人がいない保険を、毎月3,000円払い続けていました。
月3,000円×60ヶ月=180,000円のムダ。
医療保険(月3,500円):日本の健康保険でカバーできる
日本の健康保険には「高額療養費制度」があります。
どれだけ高額な医療費になっても、月の自己負担は約8〜9万円が上限(年収約370〜770万円の場合)。それ以上は国が負担してくれます。
さらに入院した場合も、会社員であれば傷病手当金(標準報酬月額の約67%)が最大1年6ヶ月支給されます。
28歳で健康な独身男性なら、貯金が50〜100万円あれば医療保険は不要というのがFP業界でも一般的な見解です。
私の貯金は当時も30万円以上ありました。不要だったのです。
月3,500円×60ヶ月=210,000円のムダ。
がん保険(月2,500円):40〜50代以降に検討すべき保険
がんの罹患率は年齢とともに上がります。20〜30代のがん罹患率は統計的にかなり低く、28歳でがん保険の優先度は高くありません。
また、がんの治療費も高額療養費制度でカバーされます。
月2,500円×60ヶ月=150,000円のムダ。
5年間の保険料合計:540,000円。そのうち実質的に無駄だったと思う額:480,000〜540,000円。
見直しで月8,000円浮かせるまでの手順
28歳のとき、保険を全部見直しました。
Step1:現在の保障内容を全部確認する(1時間) 保険証券をすべて取り出して、「誰のために」「何のために」加入しているかを確認しました。
Step2:不要な保険を解約する
- 定期生命保険:即解約(解約返戻金はほぼなし)
- がん保険:即解約
Step3:医療保険は「掛け捨て・最低限」のものに変更 医療保険は完全解約ではなく、月1,000円の最安プランに変更。「高額療養費でカバーできない部分だけ保障する」という考え方に変えました。
Step4:浮いた分を積立投資へ 月8,000円の保険料が浮いたので、新NISAの積立に月8,000円追加しました。
| 保険の種類 | 月額 | 理由 |
|---|---|---|
| 医療保険(最小限) | 1,000円 | 高額療養費でカバーできない部分のみ |
| 生命保険 | 0円 | 扶養家族ができたら再検討 |
| がん保険 | 0円 | 40代以降に再検討 |
| 合計 | 1,000円 |
削減額:月8,000円(年96,000円)
「保険料を払い続けること」のコスト
月8,000円の保険料を「払わずに投資に回していた場合」を計算します。
- 月8,000円×12ヶ月×30年間(新NISA)
- 年率5%で複利運用した場合:約665万円
「なんとなく払い続ける保険料」が30年後に665万円の差を生む。
20代の保険 よくある質問(FAQ)
Q. 20代独身に保険は本当にいらないのですか?
A. 「ほぼ不要」が答えです。必須なのは賃貸契約時の火災保険・家財保険くらい。生命保険は守るべき遺族がいないため不要、医療・がん保険も高額療養費制度と貯金があれば優先度は低いです。結婚・出産で扶養家族ができたタイミングで生命保険を検討すれば十分間に合います。
Q. 医療保険は本当に解約して大丈夫ですか?
A. 貯金が50〜100万円以上あれば、解約または最小限プランで問題ないケースが多いです。日本には高額療養費制度(月の自己負担上限約8〜9万円)があり、会社員には傷病手当金もあります。不安なら「掛け捨ての最安プラン(月1,000円程度)」だけ残す折衷案がおすすめです。
Q. 保険を解約すると損しませんか?(解約返戻金)
A. 掛け捨て型はもともと返戻金がほぼないため、解約で損は出ません。貯蓄型(終身・学資など)は返戻金があるので、解約前に金額と保障内容を必ず確認しましょう。「払い済み」など解約以外の選択肢もあります。
Q. 見直しは自分でやるべき?FP相談すべき?
A. まずは自分で「誰のため・何のための保険か」を書き出すだけで不要な保険は見えてきます。判断に迷う場合のみ、特定の保険会社に偏らない独立系FPへの無料相談を使うとよいです(ただし営業目的の勧誘には注意)。
まとめ
- 入社時の「なんとなく加入」で5年間540万円を払い続けた
- 20代独身に定期生命保険は不要(守るべき遺族がいない)
- 医療保険は高額療養費制度+貯金があれば最小限でOK
- 見直しで月8,000円浮き、新NISAの積立に充てている
今の保険料が「手取りの何%か」を確認してみてください。3%以上(手取り20万円なら6,000円以上)なら、一度FP相談か自己見直しをおすすめします。