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「内見って、何をチェックすればいいの?」
はじめての部屋探しでこれを検索しているなら、先に全体像をどうぞ。
- 部屋の印象は昼の明るさと家具なしの広さで3割増しに見える(だから印象で決めない)
- 持ち物はスマホとメジャーの2つで足りる(電波・写真・採寸)
- 営業マンが案内中に触れない場所ほど、住んでから効いてくる(水圧・騒音・ゴミ置き場・掲示板)
- 内見は1件15〜30分。チェックリストがあれば同じ時間で見落としゼロにできる
このあと、部屋・建物・周辺の順に15項目を解説します。
先に知っておく:内見は「営業マンのペース」で進む
チェックリストの前に、案内する側の事情をひとつだけ。
営業マンの目的は、案内した物件で申し込みをもらうことです。だから案内は自然と「良い部分に目が行く順路」になります。日当たりの良い窓を開け、広く見える角度に立たせ、収納を開けて「多いですよね」と言う。嘘はついていませんが、目線の誘導はプロの仕事です。
対抗策は簡単で、自分のチェックリストを持って行って、上から順に潰すだけ。営業マン時代の実感として、リストを持ってくる客に雑な案内はできません。「知っている客」は最初から丁寧に扱われます。
部屋の中のチェックリスト【8項目】
① 携帯の電波(全部屋で見る)
スマホを持って、玄関・居室・風呂・トイレまで全スペースでアンテナ表示を確認します。鉄筋コンクリートの建物は電波が弱い部屋が普通にあります。住んでから「風呂で圏外」に気づいても遅い。
② 水圧(実際に出す)
**キッチンと風呂の水を実際に出してください。**遠慮して見るだけの人が多いですが、水圧は入居後に自分では直せません。シャワーの水圧が弱い物件は、毎日のストレスになります。営業側から水を出して見せることはまずないので、自分から「出していいですか」と聞くこと。断られることはありません。
③ コンセントの位置と数
ベッド・机・テレビを置きたい場所の近くにコンセントがあるか。数だけでなく位置が重要です。メジャーで壁の長さを測りながら、家具の配置とセットで確認します。
④ 収納の奥行き
扉を開けて「広い」で終わらせず、奥行きをメジャーで測る。奥行き45cm以下だとハンガーが正面に掛けられず、実質収納力が半減します。
⑤ 窓を開けたときの騒音
内見中は窓が閉まっていて静かです。**必ず窓を開けて1分間、外の音を聞いてください。**線路・幹線道路・学校・飲食店の換気扇。閉めた状態との差が大きい部屋は、夏場に窓を開けられません。
⑥ 日当たりと方角
方位はスマホのコンパスで実測。「南向き」表記でも、目の前に建物があれば午後は暗くなります。窓の外に何が建っているかまで見るのがポイントです。
⑦ カビ・結露の跡
窓のゴムパッキン・押入れの奥・風呂の天井。ここに黒い点があれば、換気しても湿気がこもる部屋の可能性が高い。クロスが一部だけ新しい場合は、その裏で何かを直した跡かもしれないので「ここ、張り替えてますね。何かあったんですか」と聞いてOKです。
⑧ ドアと床の状態
ドアがスムーズに閉まるか、床がきしむ場所はないか。建て付けの悪さは建物のゆがみのサインです。スリッパを脱いで歩くと床の状態はすぐ分かります。
建物と共用部のチェックリスト【4項目】
⑨ ゴミ置き場
その建物の住人の民度と管理会社の仕事ぶりが一目で分かる場所です。収集日以外にゴミが散乱している・分別されていない建物は、騒音などほかのトラブルも起きがちです。
⑩ 掲示板の貼り紙
「騒音に関するお願い」「ゴミ出しルールについて」という貼り紙は、そのトラブルが実際に起きた証拠です。貼り紙の日付が新しいほど要注意。
⑪ 郵便受け
チラシがあふれたままの部屋が多い=空室が多いか、住人の入れ替わりが激しいサイン。郵便受けの並びを10秒見るだけで分かります。
⑫ 廊下・階段の私物
共用部に傘立てや段ボールが放置されている建物は、管理会社の巡回が機能していません。入居後のトラブル対応も期待しにくいと考えてください。
周辺環境のチェックリスト【3項目】
⑬ 夜にもう一度来る
一番おすすめで、一番実行されないのがこれです。**内見は昼、生活は夜。**街灯の少ない道、夜だけ騒がしい店、駅からの道の人通り。契約前に一度、夜の現地を歩いてください。内見とセットでなくても、候補を絞ってからで十分です。
⑭ スーパー・コンビニまで実際に歩く
地図上の距離と体感は別物です。信号や坂で「徒歩5分」が10分になることはよくあります。毎日使う店までの道は、内見の行き帰りに実際に歩いて確認を。
⑮ 嫌悪施設・音源の確認
線路・幹線道路・消防署・飲食店の裏口など、音とにおいの発生源が近くにないか。地図アプリの航空写真で事前に見ておくと、内見当日の確認が速くなります。
内見中に営業マンへ聞くべき質問3つ
チェックリストと合わせて、口頭でこれを聞いてください。答え方にも情報が出ます。
- 「前の入居者は、どのくらい住んで、なぜ退去したんですか?」(短期退去の理由が騒音・隣人なら要注意。「分からない」なら管理会社に確認を依頼)
- 「この部屋、いつから空いてますか?」(長期空室には理由がある。家賃交渉の材料にもなる)
- 「上下と隣は、どんな方が住んでいますか?」(属性まで教えてもらえなくても、ファミリーか単身か楽器可かは分かる)
質問への回答があいまいなまま契約を急かされる場合は、その場で決めないこと。「本日中なら」という殺し文句に根拠があるケースは多くありません。
賃貸の内見 よくある質問(FAQ)
Q. 内見の所要時間はどのくらいですか?
A. 1件あたり15〜30分が目安です。このチェックリストを全部確認しても30分あれば足ります。1日で回るなら3〜4件まで。それ以上は記憶が混ざって比較できなくなります。
Q. 写真や動画を撮ってもいいですか?
A. ほぼ問題ありません。念のため「撮っていいですか」と一言添えれば断られることはまずないです。あとで比較するために、玄関→居室→水回りの順で動画を1本撮っておくのがおすすめです。
Q. メジャー以外に持って行くものはありますか?
A. スマホとメジャーで足ります。スマホが電波チェック・コンパス・カメラ・ライト(暗い収納の奥を照らす)を兼ねます。家具の配置を考えるなら、手持ちの家電の寸法をメモして行くと採寸が一度で済みます。
Q. 同じ物件を2回内見するのはアリですか?
A. アリです。特に「昼に見て気に入った部屋を、夜にもう一度」は理想的な流れです。ただし人気物件は2回目を待つ間に埋まることがあるので、営業マンに申込み状況を確認しながら判断してください。
まとめ:内見は「減点方式」で見る
- 部屋は電波・水圧・コンセント・収納・騒音を自分の手と耳で確認する
- 建物はゴミ置き場・掲示板・郵便受けに住人と管理の実態が出る
- 契約前に夜の現地を一度歩く
- 営業マンには「前の入居者の退去理由」「空室期間」を聞く
次の行動はひとつ。この記事をブックマークして、内見当日に上から順にチェックするだけです。1件30分の内見で、入居後2年の後悔を防げるなら安いものです。