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「奨学金、とりあえず月々払えてるからいいか」
そう思って6年間放置した結果、利息だけで約32万円を払っていたと計算で気づきました。
この記事では、奨学金の繰り上げ返済をしなかった後悔を正直に公開します。
- 繰り上げ返済しなかった場合の利息損失(計算付き)
- 奨学金と新NISA投資、どちらを優先すべきか
- 繰り上げ返済のやり方と判断基準
- 後悔しないための奨学金との向き合い方
私の奨学金の状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種別 | 日本学生支援機構(第二種)有利子 |
| 借入総額 | 240万円 |
| 金利 | 年0.90%(固定) |
| 月の返済額 | 約19,000円 |
| 返済期間 | 13年(予定) |
| 社会人スタート時の残高 | 約240万円 |
大学4年間、毎月5万円を借りていました。就職した時点で240万円の残高。
「月19,000円ならなんとかなる」と思い、そのまま淡々と払い続けていました。
気づいてしまった「利息の計算」
27歳のとき、ふとした思いつきで奨学金の利息計算をしてみました。
繰り上げ返済しない場合
- 借入額:240万円
- 金利:0.90%(固定)
- 返済期間:13年
日本学生支援機構の返還シミュレーターで計算すると:
支払総額:約272万円 利息総額:約32万円
月19,000円×156ヶ月(13年)で、元本240万円に対して32万円を余計に払う計算です。
もし社会人3年目に100万円一括返済していたら
25歳(社会人3年目)に100万円を一括繰り上げ返済したケースで再計算すると:
| 項目 | 繰り上げなし | 25歳で100万円繰り上げ |
|---|---|---|
| 残元本 | 240万円 | 140万円(25歳時点) |
| 残り期間 | 約10年 | 約7年に短縮 |
| 利息合計 | 約32万円 | 約11万円 |
| 利息の差 | — | ▲21万円の節約 |
| 返済完了 | 37歳 | 32歳 |
25歳で100万円を繰り上げ返済するだけで、利息を21万円減らし、返済完了を5年早められた計算です。
「NISA投資と奨学金、どっちを優先すべきか」問題
「繰り上げ返済より新NISAに投資した方がいいのでは?」という話もあります。
これは金利との比較で判断します。
| 比較軸 | 奨学金返済(繰り上げ) | 新NISA投資 |
|---|---|---|
| 確実性 | 確実に0.90%の利息節約 | 不確実(期待値は年4〜7%) |
| リスク | ゼロ | 元本割れリスクあり |
| 期間 | 短期で効果 | 長期で効果(10〜20年) |
金利が0.90%の場合の判断:
- 新NISA(長期)の期待リターンは年4〜7%(過去実績ベース)
- 奨学金の金利0.90%より投資リターンが高い可能性が高い
- 結論:新NISAを優先しつつ、余裕ができたら繰り上げ返済
ただし、精神的な重さも考慮してください。「奨学金が残っている」というプレッシャーが強い人は、先に返した方が心理的な余裕が生まれます。
私が後悔している本当の理由
利息32万円よりも、私が後悔しているのは別のことです。
月19,000円を13年間「払い続ける」という精神的な重さ
就職直後から毎月19,000円が自動で引き落とされる。ボーナスも少し入る。給料が上がる。でも毎月19,000円は変わらず出ていく。
この「足かせ感」が6年間続いています。
35歳になってもまだ奨学金を払っている。転職・結婚・引っ越し…ライフイベントが来ても月19,000円のロックは外れない。
この「選択肢を狭める感覚」が、32万円の利息より辛かった。
繰り上げ返済のやり方(日本学生支援機構)
日本学生支援機構の奨学金の場合、繰り上げ返済はスカラネットパーソナルから申請できます。
手順:
- スカラネットパーソナルにログイン
- 「繰上返還(一部・全部)」を選択
- 繰り上げ返済する金額・口座を入力
- 申請完了(約1ヶ月後に反映)
繰り上げ返済のタイミング:
- 生活防衛資金(生活費6ヶ月分)を確保した後
- ボーナス時期(6月・12月)がまとまった金額を動かしやすい
- 転職・引っ越しなど大きな支出が落ち着いた後
奨学金の繰り上げ返済 よくある質問(FAQ)
Q. 奨学金は繰り上げ返済すべきですか?
A. 金利によります。金利0.9%程度の第二種なら、新NISAの期待リターン(年4〜7%)の方が高いため「投資を優先しつつ余裕資金で繰り上げ」が合理的です。ただし金利1.5%以上や「借金のプレッシャーが辛い」場合は繰り上げ返済を優先する価値があります。
Q. 奨学金返済と投資、どちらを先にやるべきですか?
A. まず生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分)を確保し、その後は金利と投資期待リターンの差で判断します。低金利なら投資、高金利なら返済が基本。精神的な負担の大きさも立派な判断材料です。
Q. 繰り上げ返済にデメリットはありますか?
A. 手元の現金が減り、急な出費に対応しにくくなる点です。生活防衛資金を取り崩してまで繰り上げると、いざという時にカードローン等の高金利借入に頼るリスクが生まれます。必ず防衛資金を残した上で行いましょう。
Q. 第一種(無利子)奨学金も繰り上げ返済すべきですか?
A. 急ぐ必要はありません。無利子なら利息の損失がゼロなので、その資金を新NISAで運用する方が有利です。ただし「早く完済してスッキリしたい」という心理的メリットを重視するなら繰り上げてもOKです。
まとめ
- 奨学金240万円(金利0.90%)を13年返済すると利息は約32万円
- 社会人3年目に100万円を一括繰り上げ返済すれば利息を21万円節約・完済を5年早められた
- 金利0.90%なら新NISA投資を優先しながら余裕ができたら繰り上げ返済が王道
- 月19,000円×13年という「選択肢の制約」が最大の後悔
「繰り上げ返済しなかった後悔」より大事なのは、今日から何をするかです。生活防衛資金を確保したら、次のボーナスでいくら繰り上げできるかシミュレートしてみてください。